【津久見・臼杵】津久見市の津久見高地域みらいビジネス科1年生28人が10日、昨年の大規模火災で被災した臼杵市の中央通り商店街を訪ね、復興に向けた取り組みを学んだ。
臼杵市観光協会が主催する観光プログラム「臼杵まなび旅」の一環。火災を目の当たりにした商店主らが語り部となり、学生らのインタビュー研修を受け入れている。
生徒は地元ガイドの引率で、がれきが撤去された八町大路の現場を見学した。班に分かれて近くの3店舗を訪問。建物が燃える当時の写真を見ながら、消火活動の様子や営業再開までの経過を店主らに質問した。
呉服店「京染のふじわら」の店主藤原紳一郎さん(60)は「城下町の景観を残しつつ、防災に強い商店街にするためにグランドデザインの策定を進めている」と説明した。
同高の清水陽向さん(15)は「臼杵に住んでいるが、被害の詳細まで知らなかった。火災直後も真っ先にお客さんのことを考えた、という話が印象的だった」と話した。