【大分】大分市戸次地区で特産のゴボウが出荷の最盛期を迎えている。
過去の大野川の氾濫で堆積した肥沃(ひよく)な土壌で栽培され、柔らかく、香りと風味も良いのが特長。見た目の白さから「白肌ごぼう」の名前で親しまれ、県内をはじめ、関西や福岡県の市場にも並ぶ。特に福岡県ではごぼう天の材料として好まれるという。
市内下戸次の計5ヘクタールの畑では、JAおおいた中部エリアごぼう部会(泥谷(ひじや)完治部会長)の農家9戸が栽培する。昨年11月に種をまき、保温と霜よけのビニールをかけて冬を越した。5月中旬から収穫が始まり、パワーショベルで溝を掘って、長さ約1メートルのゴボウを1本ずつ手作業で引き抜いている。
赤峯收副部会長(53)は「今年は太りが良く、市場で好まれるサイズが多く取れる」と満足そう。収穫は7月中旬ごろまで続き、出荷量は例年並みの約70トンを見込んでいる。