JR中津駅に「ストロベリームーン」モニュメント登場 市出身、芥川さんの小説映画化を記念

JR中津駅に設置されたストロベリームーンのモニュメント。写真映えスポットとして活用してもらう=中津市島田

 【中津】中津市出身の作家芥川なおさんの純愛小説「ストロベリームーン」の映画化を記念し、中津耶馬渓観光協会は市内島田のJR中津駅に6月の満月を模したモニュメントを設置した。10月末まで写真映えスポットとして活用してもらい、ゆかりの地を訪れる「聖地巡礼」の玄関口で作品をアピールする。
 ストロベリームーンは北米先住民が6月の満月に付けた名称で、好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれるという俗信がある。物語の重要な場面で登場する。
 モニュメントは赤みがかった満月の形をしており、直径約1・5メートル。塩化ビニール製で発光ダイオード(LED)で照らしている。
 同協会は、モニュメントか実際の6月の満月(11日)を写真撮影し「#ストロベリームーン中津市」のハッシュタグ(検索目印)を付けてインスタグラムに投稿(30日締め切り)すると、芥川さんの直筆サインが入った新刊本を抽選で10人程度にプレゼントする。
 芥川さんは「物語に出てくるまち並み、学校、ストロベリームーンを眺めた場所はどれも中津の情景を思い描きながら執筆した。今年のストロベリームーンは6月11日。皆さんと一緒に優しい光を放つ月を見ることができれば」とコメントを寄せた。
 映画は10月17日から全国公開予定で、若手俳優らが出演する。脚本はNHK連続テレビ小説「ひよっこ」などを手がけた岡田恵和さん。同協会は6月中に市内約400カ所にPRポスターを掲示し、原作の舞台として盛り上げる。

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