大分県内各地に熱中症予防の「一時休憩所」 金融機関での設置広がる

熱中症一時休憩所の目印となるポスターを示す県信用組合の職員=2日、大分市中島西

 外出時に熱中症から身を守るため店舗や施設内で休める「一時休憩所」が6月から、県内各地に設けられた。県が毎年取り組んでおり、今年は薬局やコンビニなどに加えて金融機関にも広がった。大分市も昨年に続き「涼みどころ」を開設。県と同市は「暑い時には無理をせずに利用してほしい」と呼びかけている。
 県信用組合は今年初めて、県内の全37店舗に設けた。営業時間に合わせて待合スペースの一部を開放する。総務部推進役の大谷健さん(54)は「涼んで体調を整えたい時に利用していただければ」と話した。
 大分信用金庫も全20店舗で、主に窓口が開いている時間に開放。水を飲めるようウオーターサーバーも備えた。「地域の人の健康を守るために設置した。気軽に立ち寄ってもらいたい」と業務部係長の安田優志(まさし)さん(34)。
 県健康政策・感染症対策課は「涼しい場所で座って休み、小まめに水分を取ることで熱中症のリスクを下げられる。外出前に、熱中症警戒アラートや休める場所を確認してほしい」と述べた。

<メモ>
 県の「一時休憩所」は2014年から実施。今年は675店舗・施設(4日時点)に設けている。大分市の「涼みどころ」は主に熱中症警戒アラートの発表時に開放。昨年から始め、今年は119店舗・施設(4日時点)。いずれも、のぼりやポスターが目印。県と大分市のホームページにもそれぞれ場所を掲載している。

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