宇佐市で8日、平安時代の武士「渡辺綱」没後千年記念行事 渡辺姓のルーツ、法要や講演

「四日市地区の発展に関わった渡辺一族の歴史を知って」と呼びかける渡辺浩晃代表世話人=宇佐市四日市の勝福寺

 【宇佐】全国に広がる渡辺姓のルーツになったとされる平安時代の武士「渡辺綱(わたなべのつな)」の没後千年記念行事が8日、宇佐市四日市の四日市別院境内にある勝福寺で開催される。1425年に渡辺綱の400年忌が行われた記録が残っていることから、地元の歴史愛好家らでつくる四日市郷土史会が中心となり、地域振興につながればと企画した。
 渡辺綱は源頼光四天王の一人として知られ、鬼退治伝説などが数多く残っている。その後、渡辺一族が水運をつかさどったことで全国に渡辺姓が広まった。同市四日市も南北朝時代に渡辺一族が開発し、栄えたと伝わる。
 当日は渡辺一族と関わりの深い勝福寺で午前10時から千年忌法要。続いて、同会が「四日市と渡辺氏の歴史」と題して記念講演をする。午後からは渡辺家ゆかりの城や屋敷跡など、一帯の史跡7カ所を巡るツアーを催す。
 代表世話人の渡辺浩晃さん(43)は「渡辺家600年ぶりの事業。一族の足跡を振り返り、地域一栄えた四日市の歴史を紹介する。渡辺さんだけでなく、多くの人に興味を持ってもらえれば」と呼びかけている。
 参加無料。申し込み、問い合わせは渡辺代表世話人(090-1169-6574)。

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