大分市神崎小で「手話狂言」ワークショップ 動物や食べ物…児童が身ぶり手ぶりで表現

ジェスチャーで「ペンを落としましたよ」と伝える児童(右)

 【大分】文化庁のユニバーサル公演「手話狂言」が大分市神崎の神崎小で開かれるのを前に3日、同校でワークショップがあり、全校児童(37人)が手話を体験した。
 同校では11日、同校体育館に能舞台を設置して「日本ろう者劇団」(東京都)と和泉流の狂言師が公演。ろう者の手話と体の動きに合わせ、狂言師がせりふを発し、「附子(ぶす)」などを披露する。
 ワークショップは聴覚に障害がある人や手話を身近に感じてもらおうと実施した。劇団の江副悟史代表(39)が全国に約100万人のろう者がいることを紹介。児童は、劇団員を相手に耳の聞こえない人がペンを落としたときの伝え方を考えたり、児童同士で動物、食べ物などを身ぶり手ぶりで表現したりした。あいさつや数字といった簡単な手話も学んだ。
 5年の黒沢悠希さん(10)は「手話でたくさんの人に自分の気持ちを伝えられるのはうれしい。もっと知りたい」と話した。

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