剣道男子団体は明豊が試練を乗り越え、2年連続9回目の頂点に立った。岩本貴光監督は「本来はもっとできるはず」と手綱を締めた。
前日(5月31日)に女子が優勝を逃したことで動揺が走っていた。初戦の柳ケ浦戦は前半のリードを追いつかれ、本数勝ちで辛くも次戦に進んだ。「緊張で守りに入ってしまった」と副将の武蔵啓斗主将(3年)。
切り替えて臨んだ決勝リーグ最初の相手は難敵・鶴崎。ポイントゲッターの次鋒(じほう)宮川太良(同)らが気迫あふれる戦いぶりを見せ、勝利を手繰り寄せた。宮川は「自分の役割を果たせて良かった」と安堵(あんど)した。
地元開催だった昨夏の全国総体は準優勝。大将の高松宥人(ひろと)(同)は「県総体は通過点。今年こそ優勝する」と決意を述べた。
【ミニインタビュー】
学校新聞の取材で剣道会場を訪れた稲葉学園の梶原優花さん(1年) 新聞部員として学校代表で出場した選手を応援している。初めて間近で剣道を見て迫力に驚いた。動きが速くて写真を撮るのが難しいけど、頑張って活躍を伝えたい。
<剣道>
(クラサス武道スポーツセンター)
=男子=
【団体】▽1回戦 柳ケ浦4―0中津南、日田2―0中津北、上野丘3―1三重総合、大分4―0東明、豊府(本数勝ち)2―2舞鶴、日田林工4―0高専、中津東2―1竹田
▽2回戦 明豊(本数勝ち)2―2柳ケ浦、楊志館3―1臼杵、東九州龍谷4―1日田、鶴城4―1上野丘、杵築3―1大分、雄城台5―0豊府、日田林工3―0大分工、鶴崎5―0中津東
▽決勝リーグ進出決定戦 明豊4―0楊志館、鶴城3―0東九州龍谷、杵築3―0雄城台、鶴崎2―1日田林工
▽決勝リーグ 明豊2―0杵築、鶴崎2―1杵築、鶴城3―1杵築、明豊3―1鶴崎、明豊0―0鶴城、鶴崎3―0鶴城
(1)明豊(田口、宮川、竹安、武蔵、高松)2勝1分け(2)鶴崎2勝1敗(3)鶴城1勝1分け1敗(4)杵築3敗
(明豊は2年連続9回目の優勝。1位が全国、2位までが九州大会へ)