第73回県高校総合体育大会は26日、大分市のジェイリーススタジアムなどで先行開催の4競技があった。陸上は大分の冨田遥希(3年)が4日間を通じて5冠を達成。学校対抗は男子が杵築、女子は雄城台が頂点に立った。
4日間の陸上競技を締めくくる男子1600メートルリレーで、大分のアンカー冨田遥希(3年)は右手を突き上げトップで駆け抜けた。関係者も「記憶にない」という5冠の偉業を成し遂げ「順調に勝つことができて良かった」と感慨に浸った。
2日目までに100メートル、400メートル、400メートルリレーを制して3冠。最終日の200メートルは疲労で本来の走りができない中でもトップを死守した。1600メートルリレーはトップでバトンを受け取ると、最後の力を振り絞ってゴールまで運んだ。
春先まではけがとの闘いで「仕上がりは60~70%」だった。それでも、指導者と掲げた「県総体5冠」を実現し「目標をかなえられてうれしい。一緒に戦ってくれた仲間や周囲の支えに感謝したい」と笑みがこぼれた。
全国の舞台でも活躍に期待がかかるが、高校短距離界のレベルは上がっている。冨田は「100メートルは10秒3台、200メートルは20秒8台を出せないと上位には入れない。もっとタイムを縮めて全国に挑みたい」と決意を込めた。
〈陸上〉
(ジェイリーススタジアム)
【男子】▽200メートル (1)冨田遥希(大分)21秒57(2)大村春太(鶴城)(3)金田侑也(東明)(4)森航太郎(鶴城)(5)渡辺功聖(同)(6)足立優心(雄城台)
▽110メートル障害 (1)竹内慶大(大分西)15秒19(2)須藤玲衣(舞鶴)(3)桃園理央(大分)(4)上村翔迦(東明)(5)橋本栄汰(杵築)(6)斎藤誠真(東明)
▽3000メートル障害 (1)首藤成央(東明)9分35秒18(2)穴井光希(同)(3)美登敬仁(同)(4)伊東克弥(杵築)(5)向井健翔(鶴城)(6)山村英也(藤蔭)
▽1600メートルリレー (1)大分(井上、相沢、梶原、冨田)3分18秒11(2)東明(3)鶴城(4)舞鶴(5)杵築(6)雄城台
▽三段跳び (1)脇坂承太郎(杵築)14メートル35(2)俵侑輝(鶴城)(3)小畑春太(上野丘)(4)国広太洋(杵築)(5)飯田航平(舞鶴)(6)大津俊輔(鶴城)
▽円盤投げ (1)平山天都(鶴城)37メートル99(2)松井大海(大分西)(3)後藤悠貴(三重総合)(4)中村拓(鶴城)(5)山津遼(三重総合)(6)桑島空弥(福徳学院)
▽学校対抗 (1)杵築125・5点(2)鶴城(3)東明
【女子】▽200メートル (1)藤原千桜(雄城台)24秒42(2)麻生なるみ(東明)(3)池田有沙(楊志館)(4)本田美空(舞鶴)(5)挟間愛唯(大分)(6)浜本玲羅(同)
▽3000メートル (1)衛藤明花(東明)9分58秒24(2)阿南ちはる(同)(3)滝川ゆめ(同)(4)高田希美(藤蔭)(5)松尾葵(同)(6)伊藤芽生(大分西)
▽100メートル障害 (1)阿部絢音(雄城台)14秒61(2)首藤風綾(舞鶴)(3)堀尾采愛(同)(4)川辺真子(鶴城)(5)望月あおい(雄城台)(6)中嶋琴海(鶴城)
▽1600メートルリレー (1)雄城台(薬師寺、藤原、長野、河村)3分52秒94(2)大分(3)舞鶴(4)東明(5)鶴城(6)大分西
▽三段跳び (1)小野萌杏(鶴城)11メートル14(2)竹元日奈子(大分西)(3)古小路瑞樹(同)(4)脇坂凜々(杵築)
▽砲丸投げ (1)奥村愛良(大分)10メートル96(2)青木野乃花(藤蔭)(3)古矢心琴(鶴城)(4)牧野紗英(上野丘)(5)高槻嘉乃(豊南)(6)嶋崎光里(大分西)
▽学校対抗 (1)雄城台170点(2)大分西(3)鶴城
(女子の三段跳びは4位まで、その他は男女とも6位までが北九州大会へ)