【姫島】旅するチョウ「アサギマダラ」が飛来している姫島村で20日、姫島小児童によるマーキング会があった。地元の自然について学んでもらおうと、村内で保護活動に取り組む「アサギマダラを守る会」(大海重好会長、18人)と同小が毎年、実施している。
アサギマダラは浅葱(あさぎ)(青緑)色の模様が名前の由来となっている大型のチョウ。日本列島を初夏に北上し、秋には南下する。中には国境を越えて2千キロ以上飛ぶ個体もいるとされ、同村は国内有数の休息地。現在、350匹ほどが海岸周辺で優雅に舞っている。
マーキング会には4年生16人が参加した。守る会のメンバーが姫島村に飛来する理由や、マーキングが飛行ルートの解明につながることを説明。児童は姫島村で捕獲したことを示す「ヒメ」の文字や自分のイニシャル、日付などを羽に書いて放った。
西村乗(じょう)さん(9)は「イニシャルを書くのが難しかったけど、楽しかった。遠い外国まで飛んでいってほしい」と話した。
同会によると、今季は1日に初飛来を確認。今月末にピークを迎え、来月上旬には次の目的地へ旅立つ見込みという。