【空襲の記憶】5月14日 宇佐の航空基地に米艦載機138機が来襲

銃弾を受けた痕が無数に残る宇佐基地の落下傘整備所(いつの空襲の被害かは不明)=宇佐市江須賀

 九州沖を航行する米艦隊から発進した艦載機が、前日に続いて各地の航空基地を攻撃した。
 宇佐基地には138機が来襲。民家の被害も多数あり5人が亡くなった。豊前善光寺駅も狙われて死傷者が出た。佐伯基地は格納庫や滑走路などが壊滅的な損害を被った。
 宇佐への空襲で対空砲火を受けた米軍の爆撃機1機が、姫島沖に着水。米軍機が集まって近くの船を攻撃し、救命ゴムボートで漂流する搭乗員2人を水上機で救出した。
 「姫島小学校創立百年史」は当時の状況を「敵機無数姫島上空並びに近海に於(おい)て攻撃戦、近海航行の船舶の死傷者多数上陸し来る」と記す。後日漂着したゴムボートと救命具を学校に陳列したという。
 (各種資料を基に、1945年の県内の空襲被害を掲載します)

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