全日本学生児童発明くふう展、日本文理大付高の2人が奨励賞 方向指示器付き自転車用ヘルメット考案

第83回全日本学生児童発明くふう展で奨励賞を獲得した日本文理大付高2年の猪野迫天翔さん(左)と佐藤夢駿さん。中央のヘルメットが「方向メットくん」=佐伯市の日本文理大付高

 【佐伯】第83回全日本学生児童発明くふう展で、佐伯市の日本文理大付高2年の佐藤夢駿(ゆうま)さん(17)、猪野迫天翔(そら)さん(17)が考案した「方向メットくん」が奨励賞に輝いた。
 自転車用ヘルメット後方にマイクロビット(超小型コンピューター)の方向指示器を付けたもの。頭を左右に傾けると、右左折の矢印が、前に傾けると全点灯のブレーキランプが赤いドットで表示される。ハンドルから手を放さずに後方車両に意思を伝えることができる点などが評価された。
 昨夏、周囲に発明展への出品を促され、身近な自転車に着目した。中高生の自転車事故が多いことなどから「事故防止につながれば」の思いを込めた。
 「安価で簡単に」をテーマに掲げた。時間をかけたのがコンピューターのプログラミング。頭の傾き加減を感知するセンサーの調整など、試行錯誤を重ねて作り上げた。
 2人は「入賞するとは思っていなかった」と笑みを浮かべる。他の出品作が刺激になったようで「いい感じにできたと思っていたが、昼間は見づらい、バッテリーがぬれる―などの改善の余地が見えてきた。改良できれば」と話した。

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