【中津】中津市は、知的・発達障害者を対象にしたリーフレット「えっちゃんのかんたん料理教室レシピ」(A4判・三つ折り)を作った。火や包丁を使わない調理機器を活用した料理の方法や手順を分かりやすくまとめている。県の委託事業として2023年度から取り組む「生涯を通じた障がい者の学び支援事業『まなびば』」の一環。
知的・発達障害者向けの調理実習と運動体験をするまなびばの生涯学習プログラムのうち、伝統料理家窪田エツ子さん(同市耶馬渓町)が講師を務めた「かんたん料理教室」で好評だったメニューのレシピを載せた。
リーフレットにはホットプレートを使った唐揚げ、電子レンジを利用する茶わん蒸し、炊飯器で作るチキンカレーなど8品を紹介。「卵液をつくる」「具を切る」「ポリ袋に入れて約10分おく」「ホットプレートに油を多めにひく」などと手順や作業ポイントを説明している。
これまでのまなびばの様子を撮った写真も掲載。担当の市生涯学習センター・まなびん館の山本健吾センター長(63)は「家で調理をしない人が多い知的、発達障害のある人に少しでも興味をもってもらえたら」と話した。
千部作製。市内の障害福祉サービス事業所や支援学校に配ったほか、市福祉政策課や市社会福祉協議会に置いている。問い合わせはまなびん館(0979-22-7637)。