由布市に農家が営む弁当店オープン 「米をしっかり食べて」ボリューム満点、評判も上々

弁当店「ロックカントリー」をオープンした岩井中浩太さん(右から2人目)と笠嶋英利さん(同3人目)、恵子さん(左端)ら=由布市庄内町大龍

 【由布】由布市庄内町大龍に農家が営む弁当店「ロックカントリー」がオープンした。米をしっかり食べてほしいと、ご飯はボリューム満点の約250グラム。評判も上々だ。
 店を開いたのは、岩井中浩太さん(28)と、妻・瑛梨(えり)さん(32)の両親の笠嶋英利さん(71)、恵子さん(61)。理学療法士として病院で勤務していた浩太さんは、食の重要性を感じ2023年から農業を始めた。笠嶋さん夫婦は22年末まで挾間町で、たこ焼きとピザの店「ロックカントリー」を開いていたが、今は農業を営んでいる。
 1年目は20アールほどだった農地は、2年目から45アールに。3年目の今年は1ヘクタールに広げ、米や野菜を栽培する。新規就農時から、生産だけでなく加工や販売に携わる「6次産業化」を見据えていたという。弁当の調理は浩太さんと恵子さんが担当している。
 弁当は▽塩から揚げとニラ豚など、ご飯が進むおかずが入った日替わり2種類(500円)▽白身魚のフライなどが入ったのり弁(450円)▽卵と鶏そぼろ、野菜の3色弁当(同)を火、水、木曜日の午前11時から販売。50食の限定で売り切れ次第終了となる。
 4月中旬のオープン後、すでにリピーターもついた。米の価格が高騰していることもあり、客は「ご飯の量が多いのがうれしい」と喜んでいるという。 
 浩太さんは「生産者の顔が見えると安心できるのではないか。将来は、米の販売もしていきたい」と話している。

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