「太陽(ティダ)の運命」国と対立、2人の沖縄県知事

沖縄県知事の苦悩を描いた「太陽の運命」の一場面(ⓒ)2025映画「太陽の運命」製作委員会)

 米軍基地問題に向き合ってきた歴代沖縄県知事の苦悩に迫ったドキュメンタリー。
 「ティダ」は沖縄の方言で、かつてはリーダーを指す言葉だったという。初代屋良朝苗さんから現在の玉城デニーさんまで8人の「ティダ」の中から、4代目の大田昌秀さん、7代目の翁長雄志さんの歩みにフォーカスを当てる。
 琉球大教授だった大田さんは、基地のない沖縄を公約に掲げ、知事に当選する。国から、土地を米軍用地として強制使用する手続きに応じるよう迫られる。当時の橋本龍太郎首相から、普天間基地が返還されることになったと告げられるが、県内に代替施設を造る必要があることを知る。
 大田県政時に県議だった翁長さんは、知事と激しく対立し、退陣に追い込む。後に、その座に就くことになった翁長さんを待ち構えていたものは、米軍基地建設に関する問題だった。
 知事辞職後に革新政党の国会議員になった大田さんと、保守政党の県連幹事長を務めた翁長さん。国の基地問題に関する理不尽な対応に対し、対立を続けていた2人が厳然と建設拒否の姿勢を見せることになる。地方を守るリーダーとしての姿には、共通するものがあったことを伝える。 

 シネマ5で10日(土)~16日(金)の午後0時10分。11日と14~16日は同5時半も上映する。11日同0時10分の回上映終了後、佐古忠彦監督が舞台あいさつをする。

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 「大分合同新聞ムービーアワー」は厳選した映画をお届けするプロジェクト。テーマや話題性を吟味した作品を週替わりで上映します。

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