「進撃の巨人」ゆかりの地、万博でPR 日田市が30日からブース出展「国内外から観光誘客」

万博のアニメ・マンガツーリズムフェスにブースを出す日田市。市内では「進撃の巨人」ゆかりの地をPRしている=日田市元町のJR日田駅前

 【日田】日田市は開催中の大阪・関西万博で、アニメや漫画で訪日客拡大を目指す内閣府主催の「アニメ・マンガツーリズムフェスティバル」(30日~5月2日)に出展する。全国26の自治体・団体と共にブースを設け、同市大山町出身の諫山創さんの人気漫画「進撃の巨人」ゆかりの地であることや市の特産品などをアピールする。
 ブースを設置するのは手塚治虫さんの名作を紹介する記念館がある兵庫県宝塚市や、アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズ総監督の庵野秀明さんの出身地、山口県宇部市など。日田市は、人気アニメのゆかりの地を観光資源として集客や地域活性化を目指すアニメツーリズム協会(東京)から声をかけられ、県内から唯一、参加する。
 ブースには登場人物のパネルや、人類最強の兵士リヴァイ兵長と同市隈の屋形船が描かれた顔出しパネルを置いて来場者を出迎え、物販コーナーでは日田下駄(げた)、サンショウなどの名産品や作品とコラボした揚げおかき、手拭いなどを販売。ユネスコ無形文化遺産「日田祇園」などの魅力を伝える動画も流す。
 大阪府内の百貨店で市の特産品をPRする催しも計画中で、市観光課は「万博を好機と捉え、日田に国内、海外からの観光客を呼び込みたい」と意気込んでいる。
 市内には登場人物の銅像やミュージアム、作品とコラボした飲食店があり、国内外から観光客が訪れる。ミュージアム来館者数などを基に市などが試算した「進撃の巨人」の経済効果(2021年3月~23年12月)は約55億円に上るという。

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