ゴールデンウイーク(GW)が26日、始まった。県内は好天に恵まれ、行楽地は多くの家族連れや観光客らでにぎわった。5月6日までの期間中、前半は飛び石連休となるため、「遠出はせず近場で遊ぶつもり」という人も。人出のピークは3日からの後半4連休になりそうだ。
大分市神崎の大分マリーンパレス水族館「うみたまご」では、県内外からの来場者がセイウチやイルカのショーなどを楽しんだ。リニューアルしたばかりの屋外施設「あそびーち」のプールは、水遊びをする子どもたちの歓声が響いた。
カワウソに餌やりをした宮崎県延岡市の伊藤ゆめさん(11)=延岡小5年=は「とてもかわいい」とにっこり。父の博道さん(50)は「有休を使って8連休にした。帰省する大学生の長女も含め、家族でゆっくりと過ごす」と話した。
竹田市久住町久住のくじゅう花公園は、色とりどりの花と高原の心地よい風が来園者を歓迎。赤、白、黄など5色のチューリップ約3万株が見頃を迎えた四季彩の丘では、多くの人が散策や写真撮影をしていた。
宮崎県高千穂町から家族と日帰りで来たパート甲斐照代さん(39)は「ネモフィラがきれい。今年は飛び石連休なので、近場に出かけようと思う」。
同公園はGW期間中、昨年より1万人以上多い4万人の来園を見込んでいる。
温泉地も人気。別府市北浜のホテル「大江戸温泉物語 別府清風」には宿泊客が次々と到着した。チェックインを済ませた後、好みの色やデザインの浴衣を選んだ。
福岡県飯塚市の矢野早智子さん(70)は家族7人で滞在。この日は古希の誕生日で「昨年末に亡くなった主人とかつて過ごした別府で、家族に祝ってもらえる。幸せです」。笑顔で客室に向かった。