【臼杵】臼杵市野津町野津市の旧野津高跡地に26日、市多世代交流館「のつてらす」がオープンする。閉校になった同高跡地の再活用に向けて、市は市民と協議。多くの人が集まり交流する場所として生まれ変わる。
施設は市が県から校舎を購入して整備。2022年から農業法人が地域交流拠点として物産販売所やレストランなどを運営していたものの約半年後に経営不振で事業を停止した。
市は再活用するため、住民から意見を集め、検討を重ねた。▽農林業の振興▽地域住民の交流▽交流人口の創出の三つをコンセプトとした施設とする方針を決め、市の管理・運営で再出発することになった。
施設は大分市や佐伯市からのアクセスが良い国道10号線のそばに立地。未整備部分の空調を整えたことで、暑い日でも室内で体を動かして遊ぶことができる。天井からつるした球体の照明が室内を照らし、明るくモダンな雰囲気。子どもが楽しめる遊具やキッズスペースがあり、家族や友人とゆっくりと談話や食事をする空間も広がる。
各フロアごとにテーマを設け、乳幼児から高齢者まで幅広く楽しめるよう工夫している。
市民生活推進課は「猛暑や悪天候でも思う存分楽しめる。週末の居場所はのつてらすで決まり」とアピールする。
入場無料。開館は土日曜、祝日の午前10時~午後4時。平日の利用、3階のレンタルスペースの使用などは申請が必要。問い合わせは同課(0974-32-2221)。