第25回記念別府アルゲリッチ音楽祭が20日、別府市野口原のしいきアルゲリッチハウスで開幕した。オープニングは、昨年の浜松国際ピアノコンクールで日本人初の1位に輝いた鈴木愛美のピアノ・リサイタルがあった。
2年連続出演の鈴木は「ピアノ・ソナタ第9番 ロ長調op.147D575」、「『高雅なワルツ集』op.77D969」など、いずれもシューベルトの4曲を披露。繊細ながらも温かみのある表現力豊かな演奏に大きな拍手が送られた。
母親と来場した別府市中部中3年の山田真央さん(14)=同市幸町=は「包み込まれてとろけるような美しい音色だった。自分もピアノコンクールに挑戦しているので練習を頑張りたい」と話した。
音楽祭は全10公演で7月13日まで。このうち世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチは「25回記念特別公演 祝祭の日」(5月21日・大分市のいいちこグランシアタ)のほか、別府市と東京の計4公演に出演する。