女子プロゴルフのステップ・アップ・ツアー「フンドーキンレディース」最終日は17日、臼杵カントリークラブ(6459ヤード、パー72)であった。
単独首位でスタートした大分高出身の水木春花(フリー)が、スコアを二つ伸ばして通算7アンダーで逃げ切り初優勝。13回の歴史を持つ大会で、初めて県ゆかりの選手が頂点に立った。同高出身の但馬友(同)は通算1オーバーの14位タイだった。
決勝ラウンドの成績(3位までと県勢)は次の通り。
(1)水木春花(フリー)209(70、69、70)(2)福田萌維(ニトリ)211(73、69、69)(3)山本景子(ゴルフ5)212(73、70、69)(14)但馬友(フリー)217(72、72、73)
■重圧に耐え同期一番乗り
ウイニングパットを沈めると、両手を高々と上げてギャラリーの祝福に応えた。大分高出身でプロ1年目の水木春花(フリー)は、アマチュア時代から数えて9回目の出場で栄冠をつかんだ。慣れ親しんだ地元コースでプロ初優勝を飾った23歳は「いつか優勝を、と夢見ていた大会。本当に心の底からうれしい」と喜びをかみしめた。
“勝負色”の水色を基調としたウエアを身にまとい、最終組でスタート。前半はアプローチにやや苦しみながらもパットがさえ、スコアを落とさなかった。
後半は「1ホールごとに優勝に近づく感じで震えた」と高まる緊張の中で冷静にプレー。17番(パー4)で5メートルほどのバーディーパットを決め、追いすがるライバルたちを突き放した。
プロ入りまで苦節6年。ただ目標だった初勝利は、同期一番乗りで果たした。「レギュラーツアーに上がれるよう、さらに頑張る。皆さんに愛されるようなゴルファーに成長したい」とさらなる飛躍を誓った。
■但馬はスコア伸ばせず14位タイ
2日連続イーブンパーだった但馬友(フリー)は最終日もスコアを伸ばせなかった。
前半はボギー先行の苦しいプレーとなったが、後半は二つのバーディーで意地を見せた。「パットを強く打ち、爆発力をつけなければ勝てない」と課題を挙げた。
プロ2勝目を目指す別府市出身の27歳は「次は、皆さんをもっと沸かせるプレーをする」と前を向いた。