【由布】由布市湯布院町湯平のまちづくり協議会「ゆのひらんプロジェクト」が9日から、住民の移動支援のために購入した車両の運用を始めた。介護予防教室の送迎、買い物支援などに活用する。
同協議会は、地域課題を解決するため、住民が主体となり2023年に設立。聞き取りやアンケートで近くに買い物ができる店がないことや、移動手段が少ないことに困っていることが分かり対策を検討してきた。これまで、湯平公民館(同町下湯平)で開かれる介護予防教室の送迎はメンバーの車で実施。活動に必要な財産を団体名で所有できる「認可地縁団体」の認可を受け、県や市の補助金を使って7人乗りの車両を購入した。
車には乗り降りしやすいようステップや持ち手を付け、メンバーがボランティアで運転する。湯平地域内に巡回する生鮮食品を載せた移動販売車までの送迎もする。
9日朝は、地域内の3カ所を回り、5人を乗せて湯平公民館へ向かった。金子裕次代表は「住民が外出しやすくするための生活支援。病院や駅までの送迎などにも広げられるといい」と話した。