【大分】大分工業高(大分市芳河原台)工業化学科2年の37人全員が、合格率約3割の国家資格「危険物取扱者乙種4類」を取得した。
ガソリンや重軽油などの引火性液体が扱えるようになる資格。関係法令や物理・化学、危険物の性質や消火方法の3分野から出題され、それぞれ正答率6割を満たせば合格できる。
生徒は1年時の11月の試験合格を目標に掲げ、放課後や土日に補習に取り組んだ。最初の試験で半数の生徒が合格し、昨年11月の試験で全員合格を果たした。担任の藤本一輝教諭(33)は「学力が二極化しているクラスだが、生徒が自ら補習を依頼してくるなど積極的に頑張っていた」とたたえた。
藤内駿さん(17)は「プレッシャーもあったが合格できてうれしい。結果を聞いたときはクラスみんなで喜んだ」、今年6月に甲種を受験する中川絢夏さん(17)は「先生の熱意が伝わった。次は8割以上の点を取り合格したい」と意気込んでいる。