大分国際車いすマラソンの実行委員会は26日、大分市西浜のジェイリーススタジアム(市営陸上競技場)で会合を開き、第44回大会の開催日を11月16日に決定した。例年よりも選手のエントリー期間を前倒しして申し込みの増加を図る。事務局は「多くの選手に参加してもらうためにスケジュールを変更した。昨年と日程が変わるので、選手や関係者に周知していきたい」と説明した。
会合には福祉関係の委員10人が出席し、日程やコースなどを決めた。
レースは午前10時からマラソン、3分後にハーフマラソンの順で県庁前をスタート。ジェイリーススタジアムでフィニッシュする。
エントリーの受け付けは6月1日~7月31日の2カ月間。例年は8月1日からの1カ月間だった。大会に関わる運営会議やボランティアへの説明会などの日程も早める。
前回大会のエントリー数は14カ国の計223人で、前々回と比べて人数は変わらないものの海外の参加国が減った。車いすランナーが出場できる大会が世界的に増えていることから、エントリー期間の見直しで周知と参加者の確保を図る。
このほか、地域の学校や商店街などと連携し、イベントや交流を通じて県民との一体感を高めていく方針を確認。初の試みとしてフォトコンテストの企画も検討している。
会合では、前回大会で選手が折り返し地点を誤って失格になったことに関し、委員から再発防止を求める意見が出た。事務局は「各関門でのチェックだけでなく、折り返し地点に定点カメラを設置するなどの対策を取る」と説明した。
大会実行委員長の工藤哲史(のりふみ)・県福祉保健部長(59)は「多くの関係者に協力を得ながら、昨年以上に充実した大会になるようしっかり準備していきたい」と述べた。