奇跡を起こすサル、選挙でも―。大分市神崎の高崎山自然動物園は22日、人気ザルを選ぶ「2025TNZ選抜総選挙」の投票結果を発表した。初出場のミラクル(6歳の雌・B群)が2位以下に大差をつけて優勝した。下半身不随から回復するなど困難を乗り越えてきた不屈のサルに、来場者は拍手喝采を浴びせた。
選挙は、生息が確認されている約900匹のうち、抽選で絞り込んだ8匹と、スタッフが推薦した8匹の計16匹で実施。1カ月間の投票期間中に2123票が寄せられた。ミラクルは抽選枠で滑り込み、最終的に411票を獲得。優勝候補の一角に挙がっていた2位のマルオ(20歳の雄・B群、283票)らを破った。
同園によると、幼少期に下半身が動かなくなったが、はって進むなど懸命に生き延びて、やがて歩けるようになった。母ザルが亡くなってからは弟ザルの面倒を見るようになり、出産経験がないのに乳を与えるまねをするなど愛情あふれる一面を見せてきた。
発表式典ではスタッフが結果を15位から報告。トップのミラクルが幼少期からのエピソードとともに紹介されると、訪れた家族連れやカップルから歓声が上がった。
同園専門員の藤田忠盛さん(54)は「初挑戦で、他の人気ザルを破っての優勝はまさにミラクル。高崎山の顔としてますます注目してもらえれば」と話した。