日田市夜明の国道386号、全面通行止め続く 登下校に影響、商店は客足減少を懸念

のり面が崩落し、全面通行止めが続いている国道386号=日田市夜明

 【日田】日田市夜明の国道386号は、5日に道路脇ののり面が崩落した箇所で全面通行止めが続いている。大明小、中のスクールバスの経路になっているほか、近くにはボート競技の高校生らが利用する夜明トレーニングセンターもあり、市民生活に影響が出ている。
 のり面は高さ約2メートル、幅約5メートルにわたって崩れた。現場は夜明大橋北交差点から福岡県側へ約50メートルの地点。1月2日にのり面が崩れ、これまで片側通行止めにしていた箇所だった。
 市教委によると、スクールバスは迂回(うかい)路の国道210号を通行。登校時は混雑の影響を受けるため一部市道を使い、幅員が狭い箇所があることから大明駐在所員が先導している。同センター利用者も市道を含む迂回路を使っている。
 県日田土木事務所は、影響を受ける夜明中町の約90軒に通行止めを知らせる文書を配布した。同町でカフェ・アウローラを経営する判田明美さん(65)は「常連客が心配して来てくれる。福岡からの観光客やインバウンド客は迂回路で行けることを知らず、客足が減る懸念がある」と言う。
 復旧時期は未定。同事務所は「できるだけ早期の復旧を目指す。お出かけの際は国道210号などを使うよう協力をお願いしたい」と話している。

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