臼杵港に新フェリーターミナルが完成 船舶大型化に対応、20日に式典とイベント

臼杵港の新フェリーターミナル=臼杵市板知屋

 【臼杵】臼杵市板知屋の臼杵港に新しいフェリーターミナルが完成した。県が約20年かけて整備。港内の安全性やフェリーの大型化による効率性が高まり、地域経済の活性化や観光振興に貢献することが期待される。20日、現地でオープニングイベントがある。
 臼杵港は愛媛県八幡浜市と結ぶフェリー航路があり、1日14往復している。現ターミナルの港内には造船所や漁港もあり混雑しているため、大分県が2003年度から約500メートル東側に新ターミナルを整備してきた。
 約6万平方メートルを埋め立て。船が停泊するバースは大型化に対応できるよう、現状より25メートル長い140メートルにした。当面は1カ所で運用し、2期計画で将来的に2バース体制にする。
 当初計画では、1期計画の完了は09年度を予定していたが、埠頭(ふとう)用地で想定を超える軟弱地盤層が確認され、地盤沈下対策が必要となり完成が大幅にずれ込んだ。利用開始は5月の予定。
 竣工(しゅんこう)式典(関係者のみ)は午前10時から。同11時からのオープニングイベントでは、書道パフォーマンスや神楽演舞などのステージパフォーマンスのほか、海上自衛隊多用途支援艦「げんかい」の一般公開、県内18市町村のラッピングトラック展示などがある。
 約30の飲食店が出店するフードエリアやパークゴルフやドローン操作などの体験エリアも設ける。
 駐車場は市役所臼杵庁舎。同所から無料シャトルバスを運行する。
 問い合わせは臼杵土木事務所(0972-63-4136)。

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