県は運動習慣の定着を促す公式スマートフォンアプリ「おおいた歩得(あるとっく)」を刷新した。特典の提供方法を、歩いてためたポイントを使ってサービスを受ける方式に変更。利用者の声を踏まえ、健康を管理する機能を充実させた。名称は「あるとっく」に変えた。県民にさらに活用してもらい、健康寿命延伸を目指す。
「おおいた歩得」は2018年度から本格運用し、約10万人が登録している。新アプリは今月3日から無料配信し、試験運用している。4月から本格稼働させる。
歩数に応じてポイントがたまる仕組みは同じ。一定数に到達すると協力店で値引きなどの特典を受けられるランク型から、ポイントを使ってサービスを受ける消費型に変わった。
従来の体重、血圧、健康状態のチェックに加えて、健診記録と生活習慣チャレンジができる。イベント画面ではコラムや動画を追加し、健康情報を見るとポイントがたまる。
国の22年調査によると、県内の健康寿命は男性72・37歳、女性75・94歳。コロナ禍の影響もあり、男女とも前回19年調査を下回った。順位も男性が1位から25位、女性が4位から10位に下がった。
佐藤樹一郎知事は「より多くの県民に歩いてお得に健康になってほしい。多様な団体と連携しながら、あらためて男女そろっての健康寿命日本一を目指す」と話している。