日出駅の通路にコミカルな動植物のウォールアート 町観光親善大使のRyuAmbeさんが描く

コミカルな城下カレイを描いたRyuAmbeさん=日出町川崎

 【日出】JR日出駅(日出町川崎)のホームへ続く通路に、ウォールアートがお目見えした。殺風景だった壁面に町の自然をテーマにしたコミカルな動植物などが描かれ、駅利用者を楽しませている。
 町観光親善大使で同町と神奈川県茅ケ崎市を拠点に活動するアーティストRyuAmbe(リュウ・アンベ)さん(35)が手がけた。駅活性化策の一環として町から依頼を受け、通路と階段(総延長約40メートル)の両壁を大小数十体のキャラクターで彩った。
 作品は通路南側を海ゾーン、北側を山ゾーンとした。「海」には町特産の城下カレイや別府湾のハモ、糸ケ浜海浜公園に飛んできたカモが登場。「山」は高崎山自然動物園から遊びに来たサルをはじめ、イノシシやシカ、タヌキ、ツバメなどを表現した。
 いずれも独特のポップなデザインで親しみの湧く表情をしている。
 大分県内でアンベさんの壁面アートは3カ所目。今回の作品の中には、約1年前に大分市中央町で仕上げた壁画と連動したキャラクターも並べている。
 アンベさんは「明るい気分で歩ける空間になればと思いながら取り組んだ。ゆっくりとした時間の流れやまちの温かさなど、日出町の魅力を感じてほしい」と願う。
 町内の親類方へ向かっていた北九州市の上杉賢吾さん(45)は「年に20~30回ほどこの駅を利用している。楽しそうな壁画が出迎えてくれ、いいことが起きそうな気がする」と話した。

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