大雨で損壊…中津市の「耶馬渓橋」が復旧 6日正午から通行可能、高欄は倒れにくく

復旧が完了した耶馬渓橋。既存部分と同質の石材が調達できなかったため、高欄の流失・修復部分は色合いが異なる=中津市本耶馬渓町曽木、樋田

 【中津】国指定重要文化財で2023年7月の大雨で高欄などが損壊し、通行止めになっていた中津市本耶馬渓町の石橋「耶馬渓橋」(116メートル)の復旧が完了した。6日正午から歩行者、自動車とも通行可能になる。高欄の修復箇所は以前より明るい色になったが、管理者の市によると「風化とともになじんでいく」という。
 修復した高欄は、橋の上・下流側を合わせた総延長239・7メートルの6割近い135・5メートル。下を流れる山国川の増水によって高欄に引っかかった流木に水圧がかかり、高欄自体が倒れて流されていた。
 復旧方針を巡って市は、文化庁や県と協議。高欄の色合いに関しては、コンクリートに色粉で着色して既存部分に近づける工法もあるが、文化財を原形に復元させるため天然素材の石材を採用することにした。
 市によると、12年の大分県豪雨による同様の損壊からの修復で使った熊本県産の凝灰岩が今回、調達できなかったため臼杵市産を使用。石肌の質感を既存部分に近づけるため、石材の表面をたたいてゴツゴツした風合いを持たせた。
 被害の再発を防ぐため、高欄の柱に相当する「束石(つかいし)」を支える鉄筋を従来より長くして強度を高め、水圧で倒れにくくした。歩行者の足元を照らす発光ダイオード(LED)照明8カ所も修復した。
 工事は昨年6月に着工し今月完工した。総工費は約3千万円。

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