県内の多くの高校で1日、卒業式があった。卒業生は先生や友人との思い出を胸に、進学や就職などそれぞれの進路に向かって新たな一歩を踏み出した。
大分市芳河原台の大分工業高では、全日制の機械、電気、電子、建築、土木、工業化学6学科の計271人、定時制の機械、電気2学科の計7人が晴れの日を迎えた。
各クラスの担任が一人一人の名前を読み上げた後、各学科の代表が円福秀樹校長(60)から卒業証書を受け取った。円福校長は式辞で「他者の多様性を認めることができる優しい人になってもらいたい。この予測困難な社会を生き抜いてほしい」と呼びかけた。
2年の井元光希さん(17)が「先輩方の大工魂を受け継ぎ、深く信頼される学生、学校にしていきます」と送辞。3年の佐藤空翔(くうと)さん(18)=全日制、機械科=は「あっという間の3年間。ここで得た多くの学びや忍耐力をもって、これから頑張っていきます」、伊藤颯汰さん(19)=定時制、機械科=は「諦めないことを学んだ。これからも夢に向かって学び続けます」と答辞を述べた。
県教委などによると、県内ではこの日、県立40校のうち32校、私立15校のうち11校で式があった。2月28日に私立3校が終え、2~4日に県立8校、私立1校である。