情報科学高2年の2人が「応用情報技術者試験」一発合格 難関「予想以上の結果」

応用情報技術者試験に合格した岡崎翔之介さん(左)と加来充凪さん

 【大分】大分市横尾の情報科学高のデジタル創造科2年の岡崎翔之介さん(17)と加来充凪(みなぎ)さん(17)が、国家試験の「応用情報技術者試験」に一発合格した。情報処理推進機構(東京都)が年2回実施しており、合格率20~30%。昨年10月にあった試験の高校生の合格者は全国で33人、県内では2人だけ。
 試験はITの技術から管理、経営まで幅広い知識と応用力が必要とされる。選択式と記述式があり、どちらも6割を正解できれば合格となる。
 2人はコンピュータ部に所属。1年時にITに関する基礎的な知識が問われる国家試験ITパスポートに合格。より高いレベルに挑戦しようと昨年の夏休みから部活の時間などを利用し勉強を始めた。試験時間はそれぞれ150分ずつと集中力が必要。長文を読んで文章で解答する記述式問題は読解力が必要で、慣れるまで時間がかかったという。
 合格発表は昨年12月にあった。加来さんは「とても驚いたが、無事に合格でき安心した」、岡崎さんは「予想以上の結果。今回で受かってほっとした」と喜んでいる。
 顧問の堤雄思郎教諭(57)は「3年の春に取れればと思っていたが、2人ともよく頑張った。一発合格は素晴らしい」と努力をたたえた。
 4月には、最高レベルの情報セキュリティーのスペシャリストに認められる情報処理安全確保支援士試験に挑む予定。加来さんは「将来はシステム開発の方向に進みたい。次の試験は覚えることが多く難易度も非常に高いが、引き続き頑張りたい」、岡崎さんは「資格を生かせるシステムエンジニアを目指し、今後も努力を続けたい」と意気込んでいる。

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