大分市高崎山自然動物園に生息するニホンザルの適正数を検討する市高崎山管理委員会(会長・岩本俊孝宮崎大名誉教授)は28日、800匹としてきた現行の最終目標を見直し、プラスマイナス100匹の幅を持たせた900匹とする提言書をまとめた。昨年11月時点の個体数は885匹で、自然環境や農作物への影響が小さくなっていることからほぼ適正だと判断した。
市役所で委員会があり、全会一致で承認した。提言書を受け取った足立信也市長は「提言を守り、適正管理に努めたい」と述べた。
現行の目標は2001年に設定。「中間1200匹、最終800匹」とし、給餌量の制限や避妊措置を進めてサルの数を減らしてきた。昨年11月の個体数調査ではB群に584匹、C群に301匹を確認。5年連続で過去最少を記録し、委員会は25年度以降の目標値について再検討してきた。
その結果、サルが植物を食べる山への影響が自然に近い状態を保てていることや、電気柵の設置で農作物被害が減っている―などの調査結果を基に、現状に近い「900匹」と決めた。予期せぬ群れの分派や調査に含まれないサルがいることを見込み、前後100匹の幅を持たせた。
市によると、同園のサルはピーク時の1995年には2128匹いた。山林や農作物など周辺環境に大きな影響があったという。岩本会長(77)は「ようやく適正数に近い状態になった。現在のB、Cの2群を維持し、観光資源の役割を果たしてほしい」と話した。