【日田・玖珠・九重】半導体企業などの進出で熊本県の定住増が見込まれることを受け、大分県西部振興局は隣接する日田市、玖珠、九重両町と連携して熊本方面からの観光誘客の取り組みを強化している。昨年9月に熊本県民を対象に観光地のニーズなどを把握するインターネット調査を実施。3月1日には阿蘇くまもと空港で、3市町の魅力をアピールするフェアを開催する。
調査には18歳以上の344人が回答。興味が高い観光資源は▽九重“夢”温泉郷▽天ケ瀬温泉(日田市天瀬町)▽日田市のウナギ料理▽日田やきそば―が上位だった。3市町に観光に行く際の阻害要因では「距離が遠い」「情報が少ない」「知らない」などが挙がり、情報発信に力を入れる必要性が明らかになった。
同空港(益城町)利用者や近隣在住者向けの「ひた・くす・ここのえの魅力フェア」(午前10時から)では毎年、こどもの日に開かれる日本童話祭(玖珠町)のジャンボこいのぼりのくぐり抜け体験や、近代化産業遺産に認定されている鯛生金山(日田市中津江村合瀬)の宝探しゲームなどが楽しめる。九重“夢”大吊橋(九重町田野)の招待券や天ケ瀬温泉宿泊券などが当たる抽選会も催す。
同振興局地域創生部は「3市町のバラエティーに富んだスポットの魅力を感じ、身近なお出かけ先として足を運んでもらう契機にしたい」と話している。
問い合わせは同部(0973-23-5739)。