豊後大野市社協が高齢者対象にスマホ教室 顔の見える関係づくりや世代間交流進める

受講者1人にサポート役が2人ついて指導することも=昨年12月、豊後大野市三重町玉田の三重農村環境改善センター

 【豊後大野】豊後大野市社会福祉協議会は高齢者のデジタル支援をするため、スマホの使い方教室を開いている。講師には社協をはじめ関係のある地域団体からも参加してもらい、顔の見える関係づくりや世代間交流を進める。アプリを通じて、離れた家族とつながるという孤立防止や見守り活動にもつなげるという効果も狙っている。
 社協によると、2022年度にスマホを持っている市内の高齢者500人にアンケートを実施。「便利だが使い方がよく分からない」「講習があれば参加したい」といった声が半数を占めたため、23年10月から実施している。
 教室はほぼマンツーマンで、基本操作や通信アプリLINE(ライン)の使い方、音声入力、画像検索、QRコードの読み取り方などを教える。
 昨年末に三重町内であった教室には高齢者9人が参加。社協や市、公民館などの職員やボランティアの地域サポーターら10人以上が丁寧に指導。参加者は「こんなに簡単に使えるならもっと早く教われば良かった」などと言いながら、楽しく学んでいた。
 スマホを持っていないという同町赤嶺の河野勝正さん(76)は「持ったら便利だと友人らから聞いていたが、使い方を覚えられるか心配だった。そろそろ手に入れ、きょう教わったことを生かして孫に写真やメールを送ってみたい」。
 スマホ教室は市内のサロンや体操教室、シニアクラブなど5人以上が集まる場所に出張訪問している。問い合わせは豊後大野市社会福祉協議会(0974-22-6677)。

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