大分大学生が佐伯市で地域の魅力アップ策実践 茶室で食事提供、市民らの反応は上々

佐伯にちなんだおにぎりと豚汁を提供する学生ら=佐伯市城下西町の茶室「汲心亭」

 【佐伯】大分大経済学部の石井ゼミ(石井まこと教授)の学生が16日、佐伯市中心街の茶室・汲心(きゅうしん)亭(城下西町)、カフェKIISA(大手町)で、若者目線で考案した地域の魅力アップ策を実践した。
 同ゼミは毎年、市内で地域の課題などを探って関係者らに提案を続ける。本年度は一歩踏み込み、「つながる」をテーマに考案したアイデアを実際にやってみた。
 学生6人が参加。汲心亭では食事の提供、KIISAでは古着販売で購入者に価格を決めてもらう「分け合いクローゼット」に取り組んだ。
 汲心亭では佐伯名物のごまだし、シラスを使ったおにぎりと豚汁のご飯セットを用意した。普段は抹茶と和菓子を楽しめるが、食事などはできない。今回は調査研究目的として特別な許可を受け、市内のおにぎり店に作ってもらった。
 招かれた市民らの反応は上々。食事をしながら、庭園の景色など、落ち着いた和の雰囲気を楽しんだ。
 昨秋のフィールドワークを通して施設利用を仲間と考えた中村渚沙(なぎさ)さん(22)=4年=は「若者の間で創作おにぎりがはやっている。落ち着いた雰囲気で楽しめればと準備を進めた。思ったよりも楽しんでもらえた」と感想。
 佐伯港街バルを手がけ、今回アドバイザーを務めた山本祐之介さん(32)は「周囲には観光名所も多い。大学生の目線で訪日客、観光客を呼び込めるアイデアを考え、やってみてくれたことがうれしい。刺激になった」と話した。

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