カヌー・スラロームの日本代表メンバーが豊後大野市で合宿をしている。オリンピアン2人を含むジュニア、U―23、シニアの各年代別代表が力を蓄えている。12日まで。
集まったのはパリ五輪に出場した矢沢亜季(33)=佐賀県カヌー協会、同市ふるさと大使=と岡崎遥海(26)=戸田建設=ら男女選手6人とスタッフ3人。23日にタイで開幕する国際オープン大会に向け、3日から水上練習やランニング、ウエートトレーニングに励んでいる。
スラロームは急流が舞台。2本のポールに挟まれたゲートを決められた順序、向きで通過し、速さと正確さを競う。
拠点のリバーパーク犬飼は年間を通じて水量が豊富。ゲートを常時設置しており、定期的に代表チームが利用する。山中修司日本カヌー連盟強化委員長(42)は「2年ぶりに来たが、理想的な環境。若手もベテランも良い練習ができている」と手応えを話す。
6日は短く設定したコースで反復練習を重ね、流れに合わせたパドルや体の動かし方を念入りに確認していた。2015年から訪れている矢沢は「ここでいろいろなことを試し、良いシーズンにつなげたい。いつも地元の人が温かく迎えてくれてうれしい」と充実した表情を見せた。