洋画家の岩尾秀樹さん生誕100年記念、別府市美術館で作品展 初期から晩年の100点

初期から晩年の作品が並ぶ会場=別府市野口原の市美術館

 【別府】別府市の洋画家、岩尾秀樹さん(1924~2013年、本名三好秀樹)の生誕100年記念した作品展が市美術館(野口原)で開かれている。初期から晩年の100点を展示した。24日まで。
 竹工芸家岩尾光雲斎の長男として生まれ、工芸の道に進んだ。日田市出身の画家、宇治山哲平と知り合い画才を見いだされ、洋画に転向。国画会会員で国展を中心に活動し、別府大で後進の育成にも努めた。
 長男の三好民郎さん(72)=大分市=が1月、岩尾さんのアトリエ(別府市内竈)に保管されていた原画200点を含む420点を別府市に寄贈。市美術館に収蔵されることになり、生誕100年と市制100年の節目に合わせ、市と市教委が作品展を催した。
 オープンセレモニーは先月25日にあり、次男の史郎(ふみお)さん(69)=別府市=も出席。長野恭紘(やすひろ)市長が「多くの人が作品に触れる機会を設けたい」と述べ、民郎さんに感謝状を贈った。民郎さんは「次代を担う子どもたちにも鑑賞してもらいたい」と語った。
 会場には初期のエネルギッシュな油彩画をはじめ、アトリエから見た海や光、天空をイメージして描いた晩年の代表作などを並べた。市民が連日訪れ、70年にわたる画業の足跡や才能あふれる作品の数々に見入っている。

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