荒々しい鬼の舞、火の粉振りかけ無病息災を願う 国東市の岩戸寺で「修正鬼会」

健康を祈願する参拝者の肩などをたたいて回る鬼=1日夜、国東市国東町の岩戸寺

 国東半島の六郷満山に1300年以上前から伝わるという火祭り「修正鬼会(しゅじょうおにえ)」(国指定重要無形民俗文化財)が1日、国東市国東町岩戸寺の岩戸寺であった。雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、市内外から大勢の参拝客が訪れた。
 午後6時半ごろ、長さ約5メートルの大たいまつに点火。僧侶が扮(ふん)した災払(さいばらい)鬼と鎮(しずめ)鬼が堂内に現れ、「オーニワヨー、ライショワヨー」のかけ声とともに荒々しい舞を披露。介添え役のタイレシと一緒に参拝客を囲み、たいまつで火の粉を振りかけた。
 修正鬼会は、養老年間に六郷満山を開いた僧仁聞(にんもん)が五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願って始めたとされる。国東町では同寺と成仏寺が1年交代で開いている。4日には豊後高田市長岩屋の天念寺でもある。 

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