トイレに行くたび深まる大分愛 由布高生徒が考案、県内情報を印刷したペーパー商品化

商品化の報告に訪れた由布高生ら=由布市役所

 【由布】由布高(由布市庄内町大龍)の生徒が発案した「トイレに行けば行くほど大分が好きになるトイレットペーパー」が商品化されることになった。ロール紙に県内にまつわる9種類の絵柄や文章が印刷されており、「思わず買いたくなる大分の新しいお土産」にしようと知恵を絞った。2月初旬から国東市の大分空港での限定販売を予定している。
 発案したのは3年生の佐藤こはるさん(18)ら5人。2年時の授業で、手に取るたびに県内情報が得られるトイレットペーパーがあると面白いと考えた。商品は「大分市には野生のニホンザルだけがいる動物園がある」「湯布院?由布院?大分県民でも違いがよくわからない」「おんせん県なのに豊後大野市に温泉はない でもサウナのまち」などといった各地のエピソードとイラストを載せた。
 授業に関わっていた「かぼす本家」(別府市・星野賢一社長)と佐伯コミュニケーションズ(大分市)の天利悠一さん(41)の協力で商品化が実現。価格は350円の予定。
 27日には、生徒や星野社長らが由布市役所を訪れ、橋本洋一教育長に完成を報告。橋本教育長は「素晴らしいコンセプト。ヒット商品になるといい」と期待。佐藤さんは「みんなで考えたものが形になりうれしい。県内のことを知ってもらうきっかけになれば」と話した。

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