【中津】中津市などで栽培されたホップを使った限定クラフトビール「バタフライ エフェクト」が完成した。同市の建設土木会社役員鶴川道子さん(46)が立ち上げたプロジェクト「ナカツ ホップ コミュニティー」による初製品。香り付けに利用したカボスも市産という“中津ビール”で地域を盛り上げようと開発した。
「もっとわくわくできる事業に挑戦したい」と、鶴川さんは昨年から好きなビールに関する取り組みを始めた。同プロジェクトはその第1弾で、多くの人にホップ栽培を楽しんでもらい、収穫後、クラフトビールに活用する。
「バタフライ エフェクト」は、「中津ゆかりのビールの原料に」というユニークな取り組みに賛同した市民ら31人が昨春から、それぞれホップを栽培。晩夏に計900グラムを収穫し、島根県のビール醸造メーカーに預けた。11月にアメリカンペールエールというスタイルの琥珀(こはく)色の100リットル以上が完成。350ミリリットル入りの缶288本ができた。
鶴川さんが昨夏、オープンした市内日之出町商店街内のコミュニティーバー「BEーYAAH(ビヤー)」で飲むことができ、「フルーティーで爽やか」とビールが苦手な女性にも好評という。
2025年度バージョンのクラフトビール開発に向け、春先にはホップの生産を始める予定。鶴川さんは「ビールとホップをキーワードに、中津を楽しくする活動の輪を広げたい。いつか市内に醸造所を造るのが夢」と話している。
同店は不定期営業。営業日などの情報はインスタグラムで。問い合わせは同店(070-1947-1544)。