【別府・玖珠】別府市の別府大は玖珠町産大麦を使ったパンケーキミックス「おおいたパンケーキ」を地元企業と連携して商品化した。大麦粉と米粉の配合をはじめ、レシピやパッケージデザインなど、学生が専門分野の知識を生かして完成させた。
同大は2017年度から、玖珠町産大麦粉の消費拡大を目指して商品開発に取り組んでいる。21年度には「つるつるもち麦うどん」を作り上げ、その後も菓子などのレシピを考案した。
第2弾となるパンケーキミックスは調理すると、もちもちとした食感を楽しめるのが特徴。大麦の香ばしさも感じられ、蒸しパンやスコーンなどさまざま菓子類に応用できる。
食物栄養学科の昨春の卒業生が試行錯誤して粉の配合を編み出していた。現4年生6人がパンケーキミックスを使ったレシピを考えるなど準備を進め、商品化を実現させた。
製粉や製造は大分市の「ライスアルバ」が協力した。パッケージは国際言語・文化学科の学生が担当。販売は玖珠町の農業組合法人「浦の原受託組合」などが受け持つ。
同大で20日に発表会があり、連携企業などから8人が参加。学生が経緯を説明し、試食した。
食物栄養学科4年の阿波野敦哉さん(21)と金丸英仁さん(21)は「完成したのを見て、うれしさを実感した。企業との連携もいい経験になった」と話した。
指導した梅木美樹教授は「大麦は生活習慣病予防に効果があり、素材も安心できる。商品を通して大麦の認知を高め、玖珠町を元気にしたい」と語った。
価格は600円程度(300グラム入り)を予定。県内の道の駅やスーパー、ホテル売店などで販売する。