別府市ソルパセオ銀座商店街「日曜日のマルシェ」じわり定着 月1回、十数店がブース

「日曜日のマルシェ」への来場を呼びかける山下ヤエさん=別府市

 【別府】別府市のソルパセオ銀座商店街で、毎月1回の「日曜日のマルシェ」が定着しつつある。近くでカフェを営む山下ヤエさん(77)が「地域の活気を取り戻したい」と発起人になって始めたイベントで、飲食や雑貨などを販売する十数店のブースが並ぶ。3月で1周年。シャッターを下ろした店が目立つ通りで、再生の道を模索する。
 山下さんは義母の介護で2016年に同市を訪れて以来、同商店街のすぐ西側でカフェを開き、自宅のある東京と行き来している。温泉や湯煙が立ち上る街並みに魅了されたという。
 南北約200メートルに延びる商店街。往事の盛況ぶりは肌感覚で分からないものの、閉店したままの店が目につき寂しく感じていた。マルシェの開催を思いつき、市内外の関係者の元へ出向いて声をかけて昨年3月に1回目を実施した。
 飲食のほか、マッサージや占いを体験できる店も参加。回を重ねるごとに客は少しずつ増えている。
 昨年9月には商店街の店主ら4人が加わり、実行委員会を設立した。市から「経済効果も生まれている」と認められ、補助金を受けることもできた。
 マルシェは毎月最終週の日曜日に開いている。今月は26日の午前10時から午後4時まで。17店が参加する。能登半島地震の被災地を応援しようと、石川県の地酒やワインも販売する。店によっては商品が売り切れ次第終了する。
 山下さんは「ジャンルを問わない出店が魅力。月に1度のワクワクを楽しんでもらいたい。商店街の元気創出に寄与できればうれしい」と話した。

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