宮崎市でキャンプ中のサッカーJ2大分トリニータは22日、同市でJ1横浜Mとのトレーニングマッチに臨んだ。30分3セットを戦い、1―0で勝利。収穫と課題を得た。
1セット目は格上相手に善戦した。始動後から取り組んでいる守備の戦術が機能。中盤で構えて前から連動してボールを奪うと、縦に速い攻撃を仕掛けた。FW有馬幸太郎を中心に決定機を量産したが、無得点に終わった。
リーグ戦(45分ハーフ)を想定し、2セット目の中盤から選手を大幅に入れ替えた。強度や質の部分で劣り、相手の猛攻にさらされる時間が増えたが、守り切った。3セット目は金賢祐(キムヒョンウ)が2試合連続の得点を奪い、アピールした。
得点力という面では課題が見えたものの、全体的に戦力差がある中で、無失点に抑えたことはプラスに捉えてよさそうだ。DF藤原優大は「全員の守備の意識が統一され、最終ラインのスライドもスムーズにできた」と手応えをのぞかせた。
今後も引き続き、戦術の浸透に取り組む。片野坂知宏監督は「競争があってこそ、チームの総合力が上がる。選手たちに求めていきたい」と意気込みを語った。