杉乃井ホテルの新宿泊棟「星館」23日にオープン コンセプトは「温泉情緒が感じられる和テイスト」

グランドオープンを迎える杉乃井ホテルの星館=21日、別府市観海寺

 別府市観海寺の「別府温泉 杉乃井ホテル」の新しい宿泊棟「星館(ほしかん)」が23日、グランドオープンする。ホテルは施設の老朽化などに伴い2019年から大規模リニューアルを続けてきた。今回で事業が完了する。21日に報道機関向けの内覧会があった。
 星館は地上13階建て、客室は全300室。1階ロビーには竹材を使った照明や国重要無形文化財「小鹿田(おんた)焼」のオブジェを設けた。テラスは泉都の景色が一望できる。
 客室はスタンダードから最上級のスイートまで5タイプあり、「豊かな温泉情緒が感じられる和テイスト」がコンセプト。山側と海側を選べる。客室ごとにテーマカラーがあり、じゅうたんやソファなどの色で「夜半(よわ)」「宵(よい)」「暁(あかつき)」の時間帯を演出している。
 海抜220メートルの最上階に食事と眺望を楽しめるレストランを備えた。県産魚を使ったすしや炉端焼きなどの和食を中心に、約70種類のメニューをビュッフェ式で提供する。
 大規模リニューアルが完了し、同ホテルの客室数は虹、星、宙(そら)の3館合わせて791になる。最大2千人が宿泊できる。
 鞍馬達也総支配人は「九州一を通過点に、日本一を目指す。観光都市・別府の経済発展の一翼を担う存在になりたい」と話した。

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