国東市が飲食客「お送り便」の実証実験 金・土曜日深夜無料で自宅や宿泊施設へ

「つるがわ お送り便」の利用を呼びかける関係者=国東市国東町の拠点施設「きとわ」

 【国東】国東市は同市国東町で、毎週金曜日と土曜日の深夜に飲食客を自宅や宿泊施設へ無料で送り届けるサービスの実証実験を17日から始める。3月中旬まで。同町には午後11時以降に利用できる公共交通機関がなく、市民や観光客から「飲食店を訪れにくい」との声もあるという。事業を通じて解決策を探る。
 市によると、名称は「つるがわ お送り便」。地域活性化のコンサルタント会社「ホーホゥ」(福岡県那珂川市)に事業を委託し、サービスは同町の鶴川商店街周辺の若手経営者らで組織する団体「つるがわマッハ8」が担う。
 利用できるのは、送り届ける先が市内の人。午後11時に鶴川拠点施設「きとわ」でマッハ8のメンバーが自家用車などで待機し、各所へ向かう。
 予約は不要。泥酔して歩けなかったり、行き先を指示できなかったりする場合は、断ることもある。
 市は1往復につき車の借り上げ代千円と、走行距離に応じて1キロ当たり37円をメンバーに支給する。利用者から料金を徴収しないことなどから違法な「白タク行為」に当たらない。
 鶴川地区は飲食店が並ぶ地域。夜間は交通手段が乏しいため人影がまばらとなる。市観光・地域産業創造課は「事業が人通りの回復につながってほしい。実証実験の利用実績などを分析した上で、今後の展開を検討したい」と話している。
 問い合わせは同課(0978-72-5183)。

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