日田三隈高生徒が日田梨のタルトとスムージー開発 きょうから岩田屋久留米店で販売

日田三隈高の3年生が地元の日田梨を使って商品開発した「恋する日田梨タルト」=日田市役所

 【日田】日田市の日田三隈高の3年生21人が、日田梨を使ったタルトとスムージーを開発した。地元農産物の商品化に取り組む市の「ひたアグリスクール」で約半年間、菓子職人やデザイナーらから学んで作った。11、12の両日、百貨店の岩田屋久留米店(福岡県久留米市)で限定販売する。
 生徒は昨年6月から同スクールを受講。梨農家での収穫体験や地元菓子職人による商品開発の講義を受け、試作品作りに励んだ。
 「恋する日田梨タルト」は梨のコンポート(砂糖煮)を使ったスイーツで、グラフィックデザイナーと一緒にパッケージデザイン、キャッチコピーなどを練った。コンポートと生の梨をスムージーにした「梨ペチーノ」は、果実の食感が残るよう調整した。
 8日に日田市役所で報告会が開かれ、JAおおいた日田梨部会員や若手生産者、同百貨店のバイヤーらが参加。試食もあり、「かわいいデザインで写真を撮りたくなる」といった感想が上がった。タルトを食べた椋野美智子市長は「梨の爽やかさが口に広がり、カスタードや生地の甘みと相まって味の変化が楽しめる」と褒めた。
 田中淳詩(あつし)さん(18)は「完成した時は他の授業で味わえない感動と充実感があった。自分たちも恋するくらい日田梨が好きになった」、加藤桃葉(ももは)さん(18)は「良い評価をしてもらい、何度も試作したかいがあった。食べた人が笑顔になる商品ができてうれしい」と話した。
 タルトは今後、同スクールで講師を務めた「ICHI5MONE(イチゴモネ)」(同市三ノ宮町)でも販売する予定。

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