大分県内の神社、初詣客でにぎわう 商業施設の初売り、開店前から行列

多くの人でにぎわう宇佐神宮上宮=1日、宇佐市南宇佐

 2025年が幕を開けた。県内の神社や商業施設には大勢の家族連れや帰省客らが繰り出し、初詣や初売りを楽しんだ。昨年1月の能登半島地震から1年がたち、被災地の復興や平穏無事を願う声も聞かれた。

■「災害のない一年」願う
 好天に恵まれた1日は、県内各地の神社が初詣客でにぎわった。
 宇佐市南宇佐の宇佐神宮は今年で御鎮座1300年。改修工事中の上宮は一時的に作業用の足場などを撤去し、美しい姿で大勢の参拝客を出迎えた。
 同市荒木の自営業入江周一さん(50)は一家4人で訪れた。「商売繁盛と、家族が健康で一年間過ごせますように」と願って手を合わせていた。境内では古武道や神楽の奉納、猿回しのイベントもあった。
 大分市勢家町の春日神社も参拝者が敷地の外まで列をなした。同市ふじが丘の会社員杉原和之さん(45)は妻(40)、長女(4)とお参り。「家族が無事に元気で過ごせるよう願った」と話した。
 昨年は元日に能登半島地震が起き、県内も地震や台風などに見舞われた。同市寒田の自営業後藤多恵子さん(73)は「能登が早く復興しますように。災害のない一年になってほしい」と祈った。

■買い物客でごった返す
 トキハ本店(大分市府内町)で2日、初売りがあり、大勢の買い物客でごった返した。
 午前9時の開店前から、1階の複数の出入り口に行列ができた。食品コーナーに一番乗りした大分市志手の男性会社員(49)は「妻に頼まれた洋菓子を購入するため、午前7時から並んだ。幸先の良い一年のスタートを切れそう」と笑顔。
 宮崎県日向市から家族3人で訪れた会社員柳田健さん(21)は「家族で分担して洋服などを買った。午前6時半に自宅を出発したかいがあった」と満足そうに話した。

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