大分市の時速194キロ死亡事故の裁判員裁判で被告の男(23)=同市=に危険運転致死罪で懲役8年(求刑懲役12年)を言い渡した大分地裁判決を不服として、遺族側が控訴の要望書を大分地検に出したことを受け、地検の小山陽一郎次席検事は5日、「遺族の気持ちを真摯(しんし)に受け止める。控訴するかどうかは福岡高検と協議し、結論を出す」と述べた。
11月28日の判決は同罪の処罰要件のうち「進行を制御することが困難な高速度」を認定した一方で、「妨害目的の運転」を認めなかった。遺族側は事実誤認や量刑不当で福岡高裁に控訴するように主張し、4日、地検に書面を提出した。
控訴期限は12日。被告側は5日午後4時時点で、控訴していない。