中津市地域協力隊の夫婦が「ひがた美人そば」開発 ブランドカキのうまみたっぷり

中津干潟で育ったカキのうまみを生かした「ひがた美人そば」=中津市

 【中津】そば店を営んだ経験がある中津市地域おこし協力隊の夫婦が、市特産のブランドカキ「ひがた美人」とそばを融合させた「ひがた美人そば」を開発した。県漁協中津支店の協力を得て、10日に市内小祝の小祝漁港で開かれる市民おさかな感謝デーで、限定200食を販売する。
 開発したのは、同隊員として市林業水産課でひがた美人の販路拡大などに取り組む小川亮さん(49)と玲香さん(45)。2人は、そば店を10年間営んだ東京都世田谷区から玲香さんの祖母が暮らしていた同市に移住し、昨年12月に同隊員に任命された。
 ひがた美人そばは、カキのうまみを余すところなく生かしている。殻ごとゆでることでうまみが殻からにじみ出たゆで汁をベースに、ひがた美人を味付け。片栗粉でとろみを付けた「あん」を、道の駅耶馬トピア(本耶馬渓町)のそばに絡ませミツバを散らした。
 「そば自体の甘みにカキの塩味が加わって、良いバランスで仕上がった」と亮さん。10月末に耶馬トピアであった新そば賞味会で披露し、試食した参加者に好評だった。
 2人には将来、市内でそば店を開く計画があり、「ひがた美人そばをメニューに」と考えている。市場流通に乗せにくい小粒のカキが使えるため、ひがた美人を販売する同支店は小粒カキの付加価値向上につながることを期待する。
 10日は同支店のカキ小屋で販売し、1杯500円。問い合わせは同支店(0979-22-2103)。

<メモ>
 市民おさかな感謝デーは、第43回全国豊かな海づくり大会のサテライト会場として開催される。午前9時から、豊前海で取れた海の幸や市の特産品販売、千人鍋無料配布、ブリのつかみ取り、ステージ行事などがある。

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