臼杵市歴史資料館で「立花家」の企画展 宗茂の具足など展示「戦国時代に思いはせて」

「鉄皺革包月輪文最上胴具足」(右)など33点を展示=臼杵市市浜

 【臼杵】臼杵市市浜の市歴史資料館は企画展「立花家史料館がやってきた」を開いている。12月22日まで。
 開館10周年記念企画で、立花家史料館(福岡県)の協力により実現。豊後の戦国大名大友家や重臣の立花家に関わる甲冑(かっちゅう)や刀剣、肖像画など33点を展示している。
 目玉の一つは柳川藩初代藩主、立花宗茂所用の「鉄皺革包月輪(がちりん)文最上胴具足」。体を隙間なく包み込むなど防御性に配慮した初期当世具足の特徴をよく示している。地鉄は厚く、胴の重量だけで12キロあるという。
 この他、宗茂所用の「銀杏葉(ぎんぎょうよう)紋鞍」や、豊後国高田(現大分市)の平家盛によって作られた「薙刀(なぎなた)」などが並ぶ。展示室横にキャラクターパネルと写真が撮れる撮影スポットも設けている。
 11月10日に宗茂のかぶと着装体験(要予約)や館内解説、同23日には市民会館で、立花家史料館の植野かおり館長による記念講演会がある。
 市歴史資料館は「貴重な展示品を鑑賞し、戦国時代に思いをはせてもらいたい」と呼びかけている。
 開館は午前9時半~午後5時半。火曜休館。問い合わせは同館(0972-62-2882)。

最新記事
「臼杵の食への愛」で彩られた給食配送車2台 市内の中学生が荷台部分をデザイン
多世代交流館「のつてらす」旧野津高跡地に26日オープン 遊具やキッズスペース、談話や食事する空間も
臼杵の町に福を招くニャン! 29日、市観光交流プラザ周辺で22回目の「赤猫まつり」
臼杵市黒島でリーフデ号来航記念式典 日蘭英国交の起点「絆を大切に」
臼杵市の大規模火災、がれき撤去工事完了 義援金1千万円活用「協力のおかげ」