【高校受験学習アドバイス】まず、しっかり睡眠を

 学習アドバイスのコーナーはQ&A方式でお届けしています。高校受験生向けは、能開センター大分本部(大分市)の三ツ股新吾講師が担当。受験生や保護者の質問に答えます。

 Q.最近、子どもが勉強に集中できていないようです。どうすれば良いですか。
 A.この時期は、夏休みから本格的に受験勉強をしてきた3年生の中には息切れのような状態になり、勉強への意気込みが弱まってくる人もいます。
 加えて、学校は文化祭の準備が始まっている頃ですね。校内はお祭りのような雰囲気に包まれます。合唱練習などで帰宅が遅くなることもあるでしょう。
 勉強の時間が減ったり、集中力が低下したりするのは「中だるみ」の状態ともいえます。そのまま入試時期を迎えると、志望校を変えなければならないことにもなりかねません。
 勉強に集中できていない状態は、自分ではなかなか気づけないものです。保護者から指摘されても「文化祭の練習も勉強も頑張っているんだ」と言い、自分が「逃げている」ことを認めないかもしれません。
 そういった場合は、まず睡眠をしっかり取るなどして体力の回復に注力しましょう。体力が落ちると、精神的にもペースを維持できません。無理をして年明けに体調を崩したり、気持ちが燃え尽きた状態になったりする方が心配です。
 文化祭は学校生活最後のイベントですから、団結して練習することも大事です。この時期に無理をしなくても構いません。ただ、常に勉強面のことは頭に置いてほしいと思います。

 Q.私立高の受験に対して、親はどういう意識を持つと良いでしょうか。
 A.保護者世代は、私立を「滑り止め」と考えている人が多いかもしれませんが、この試験は県立高入試の前哨戦と捉えましょう。場数を踏んで経験値を上げる場、これまで勉強してきたことを発揮する場になります。
 私立高に入るのは経済的に負担が大きいというイメージがあるかもしれませんが、授業料は国の就学支援金や県の減免支援制度があります。入学金や制服などの諸費はあるものの、負担は保護者世代が思うほど高額ではなくなっています。
 最近では、私立を第1希望にする生徒が増えている印象です。3年間通うことを考え、自宅から遠い県立よりも、近くの私立を選ぶ人もいます。将来進学したい大学や専門学校への進学を見据え、工業系や福祉系の私立を選ぶケースもあります。
 私立は施設や設備を充実させるとともに、部活動で結果を残せるように力を入れています。その結果、子どもたちにとって魅力ある学校になっていることも、私立を第一希望に選ぶ人が増えている背景として大きいのではないでしょうか。

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